記念すべき第100回を迎える夏の甲子園、その歴史をそばで見守ってきた神社があった!

今年2018年で全国高等学校野球選手権大会は、記念すべき第100回を迎えます。初開催は1915年(大正4年)に行われた全国中等学校優勝野球大会。その後米騒動や戦争の影響で中止になることもありながら今日まで続いてきました。そんな長い歴史の中で、変わらず球児たちの汗を見守ってきた神社があることをご存知でしょうか。それが甲子園球場に隣接する「甲子園素盞嗚神社」です。別名、甲子園神社、タイガース神社とも呼ばれています。今回は、野球関係者には言わずと知れた「甲子園素盞嗚神社」をご紹介します。

甲子園素盞嗚神社はどこにあるの?

「甲子園素盞嗚(スサノオ)神社」は、甲子園球場に隣接した所にあります。阪神電鉄本線甲子園駅、西改札口より広場を抜けて高速3号神戸線の高架下を通ると阪神甲子園球場の正面が見えてくるので、そこからグルっと球場の外を右回りに進んでください。ちょうど真裏のあたりにある駐輪場の奥にある神社が、甲子園素盞嗚神社です。

甲子園球場外観
阪神甲子園球場

甲子園地図
甲子園駅からのアクセス

甲子園神社入り口

甲子園素盞嗚神社の入り口

近くにはコインパーキングもあります。

神社の歴史と御祭神

甲子園素盞嗚神社の創建年代ははっきりと分かっていません。しかし、元禄元年(1687年)に再建された記録が残っているため、それ以前には神様がお祀りされていたことが分かります。
この地は昔、武庫川の支流である枝川と申川の分流点だったのですが、たびたび川が氾濫したため改良工事が行われ、枝川・申川は廃川となったようです。

甲子園神社鳥居

甲子園素盞嗚神社の鳥居

御祭神はヤマタノオロチを退治した古事記/日本書紀の英雄、素盞嗚命(スサノオノミコト)。8つの頭と8つの尾を持つヤマタノオロチは“暴れ川”を表しているとされ、スサノオはその川を鎮めた神様と言われています。
甲子園素盞嗚神社のあたりも昔は川の氾濫や高潮の被害を受けていたので、スサノオを祀ることで水害がなくなることを願ったのかもしれません。また、水害の後には疫病などが流行るため疫病退散の信仰があるスサノオを祀ったと考えられています。

甲子園御社殿とライト

御社殿の奥に見える甲子園球場のスタジアムライト

ファンにはたまらない境内の見所

今では、高校野球関係者や阪神タイガースファンが必勝祈願に訪れることが多くなった甲子園素盞嗚神社。毎年8月1日には「野球祭」が斎行され、野球少年による“素振りの奉納”が行われるようです。
境内には阪神タイガース元監督、岡田彰布氏揮毫の「野球塚」や、星野仙一氏揮毫の「夢」の野球ボールモニュメントがあります。

夢ボール

星野仙一

星野仙一氏揮毫の「夢」の野球ボールモニュメント

野球塚

岡田彰布氏揮毫の「野球塚」

野球塚の前にはベース型の敷石が。「ここが出発点であり帰着点」という意味なのだそう。つまり、ここで願掛けをした球児が将来、甲子園に出場したりプロ野球選手になったりしてこの地に戻ってきて欲しいという意味が込められているのです。

ベース型敷石

ベース型の敷石

お守り、絵馬も野球仕様!?

その他にも野球ボール型やベース型、阪神タイガース柄の絵馬、お守りなどもあります。

甲子園絵馬お守り

ユニークな形の絵馬やお守り

編集部も絵馬を奉納してきました!

絵馬表
皆の安全を祈願

絵馬裏
こっそり故郷鹿児島の応援

とにかく怪我無く熱中症になることもなく、無事に、安全に全力を出し切れますように。

甲子園素盞嗚神社のボール型絵馬

いかがでしたか?
8月5日、いよいよ第100回全国高等学校野球選手権記念大会が開催となります。出場校も拡大され優勝旗も新調される今大会。更なる伝説、語り継がれる名試合が繰り広げられることを期待しましょう!
応援に行かれる方は、ぜひ歴史ある甲子園素盞嗚神社も訪れてみてください。

甲子園応援

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