石切劔箭神社 前編 
~偉大な神様の、脅威のご利益~

創建 神武天皇紀元2年
御祭神 饒速日尊にぎはやひのみこと
可美真手命うましまでのみこと
御神徳 病気平癒 その他

大阪府東大阪市にある石切劔箭神社は、篤い信仰が根付いた古社である。お百度石のまわりを歩き続ける人、亀に願いを託し奉納する人。その独特な参拝の意味は何なのだろうか。
多くの人の心の拠り所となる驚異の御神威、石切劔箭神社の境内を歩く。

御祭神の饒速日尊とは?

石切劔箭神社の始まり

「石切さん」と呼ばれる石切劔箭(いしきりつるぎや)神社の御祭神は、親子で祀られた神様。父の饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、息子の可美真手命(うましまでのみこと)である。
石切劔箭神社の始まりに関しては、社殿や宝庫が足利時代末期に焼失したため明確には分からない。しかし代々、社家に語り継がれてきた内容によると、神武天皇紀元2年(つまり今から2700年近く前)に創建されたようだ。
もともとは、今の本社から1㎞程山を登った「上之社(かみのしゃ)」に饒速日尊をお祀りしたのが始まりで、のちに「下之社(しものしゃ)」に可美真手命が祀られたそう。今はその下之社が本社となり、二柱を一緒にお祀りしている。

石切劔箭神社の鳥居

石切劔箭神社の鳥居

謎多き偉大な神様、饒速日尊って?

饒速日尊(にぎはやひのみこと)は、天孫降臨で有名な瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と同じ、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫であり、神々が住む高天原から降臨してきた。天照大神から「十種の瑞宝(かんだから)」を授かって、大和の国を治めるために降り立ったのだ。さらに饒速日尊は「フツノミタマの剣」と、天孫であることを証明する「天羽々矢」を携えて降臨した。境内にある絵馬殿の屋根上には「剣」と「矢」が天に向かって立っている。

石切劔箭神社の絵馬殿

石切劔箭神社の絵馬殿

天孫降臨を表す「剣」と「矢」

天孫降臨を表す「剣」と「矢」

瓊瓊杵尊の子孫、神武天皇が大和にやってきたとき、すでに饒速日尊は亡くなっており、後を継いだ可美真手命は「神武は偽り者だ!」と疑った。しかし可美真手命が証拠となる「天羽々矢」を示すと、神武天皇も同じものを持っており、どちらも天照大神の子孫であることが証明されたのだ。そして、神武天皇が大和を治め、日本の国が始まったのである。
饒速日尊は、神話にはあまり詳しく記されていない謎の多い神様でありながら、今日まで篤い信仰を集めている神様なのだ。

岩をも切り裂く?!饒速日尊の偉大なパワー

石切劔箭という名前は「御神威が、強固な岩でさえも切り裂き、貫き通すほど偉大である」という意味。鋭い刃物のような威力は、腫れ物を治してくれると信じられ、「でんぼ(関西弁で腫れ物)の神様」とも言われている。現代では腫れ物=病気の元、腫瘍などと考えられ「がん封じの神」として、全国から篤い信仰を集めている。絵馬殿の中には実際に「1週間石切さんで願掛けしたら、手術しても治らなかったるいれきが治った」という感謝が書かれている。



絵馬殿の中には、腫れ物がなくなったことへの感謝文が

すり減ったお百度石が物語る驚異のご利益

偉大なご利益の評判は全国へ広まり、今も熱心にお参りをする人々で、境内は賑わっている。特に社殿前に立った2つの「お百度石」を往復しながら祈願する「お百度参り」は有名だ。

石切劔箭神社のお百度石

石切劔箭神社のお百度石

すり減った頭は沢山の信仰を集めている証

すり減った頭は沢山の信仰を集めている証

1回参るごとにお百度紐を1本ずつ折る

1回参るごとにお百度紐を1本ずつ折る

お百度紐は無料で手に入れられる

お心持ちを納めてお百度紐を手に入れる

お百度参りの方法は、まず拝殿で参拝をしてから始める。100回はあくまで「たくさん」という意味で、歳の数だけでも、願い事の数だけでも良い。特にルールはないとのこと。ちなみに左回りに歩く人が多いのも決まりではないそう。

がん封じとして有名な石切さんだが、偉大な神様はジャンルを問わずさまざまな御神徳をお持ちとのこと。1本ずつ紐を折りながら真摯に願いを届けてみよう。

石切劔箭神社のご神木は樹齢500年の楠木

石切劔箭神社のご神木は樹齢500年の楠木

基本情報

神社名

石切劔箭神社 ~ Ishikiritsurugiya Jinja ~

住所

〒579-8011 大阪府東大阪市東石切町1丁目1−1
1-1-1, Higashiishikiricho, Higashiosaka-shi, Osaka, 579-8011, Japan

アクセス

近鉄奈良線「石切駅」から徒歩15分

HP

http://www.ishikiri.or.jp/

こんな方におすすめ

散歩好き、動物好き、病気平癒

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