東霧島神社(宮崎)
神業としか思えない!三段に割れた石の秘密
神話の国、宮崎県には数多くの神話にまつわる神社があります。きっとあなたにとっての“推し神社”があるはず。
今回、奥宮編集部がおすすめするのは「東(つま)霧島神社」です。東と書いて“つま”と読みます。こちらの神社とは別に「霧島東(ひがし)神社」という神社さんもあるのでお間違いなく。(霧島東神社も素敵な場所です)
東霧島神社で出会える絶景は、「神石」という三段に綺麗に割れた石。
これは、国生みの神様イザナギノミコトが、妻イザナミノミコトの死を嘆き、その悲しみの涙で凝り固まった石だと伝わるもの。つまり神様の涙でできた石!!!(すごい!)
イザナギノミコトは、この世で二度と同じような災難に人々が遭わないよう、祈りを込めて石を剣で切ったそうです。その剣は「十握の剣(とつかのつるぎ)」と言われ、この東霧島神社の御神体として納められています。
さらにもうひとつ、見ていただきたいのは「鬼磐階段」といわれる階段。
振り向かずにこの階段を、願い事をとなえながら登ると願いが叶うと言われていて、「振り向かずの坂」とも呼ばれています。
その昔、悪さをする鬼が村の娘を嫁にもらっていこうとしたため、神様が
「一夜にして一千個の石を積み上げ、神殿へ通ずる階段を作れたら願いを叶えよう。もし出来なかったらこの地を去りなさい」
と契約したそうです。
さすがに無理だろうと皆思いましたが鬼たちはあれよ、あれよという間に岩を積み上げていきました。
驚いた神様は急いでナガナキドリを鳴かせて朝を知らせさせ、鬼たちは朝が来たと勘違いして、九百九十九段積み上げたところで退散していったと言います。
写真には写っていませんが、階段の下には大きな赤鬼がいます。ぜひ会いに行ってみてください。
東霧島神社
〒889-4504 宮崎県都城市高崎町東霧島1560