住吉大社 後編
 ~人生の発達を約束する「初辰まいり」~

創建 211年(神功皇后摂政11年)
御祭神 底筒男命そこつつのおのみこと
中筒男命なかつつのおのみこと
表筒男命うわつつのおのみこと
息長足姫命おきながたらしひめのみこと
(神功皇后)
御神徳 禊祓、海上守護、安産など

全国に約2300社ある住吉神社の総本社「住吉大社」。島国日本の海の安全を守り、穢れを祓ってくださる神様は、どのようにしてこの地に鎮座されたのだろうか。長い歴史を紐解くと、子を思う母の願い、安産の聖地、夫婦円満の神様、あらゆる発達を祈願するお参りなど、人々の幸せに寄り添う様々な見所があった。境内をゆっくり回りながら、国宝の社殿や樹齢1000年の楠木など、スケールの大きな歴史にも迫る。

住吉大社に伝わる母の想い

反橋を建設したある女性とは

住吉大社の象徴ともいえる反橋(太鼓橋)。美しい曲線は最大傾斜が48度にもなるそう。昔から、この橋を渡ると「祓い清められる」と信仰されきた。
建設したのは豊臣秀吉の側室、淀君(よどぎみ)。息子、豊臣秀頼公の成長祈願の為に奉納したと伝えられている。

渡るだけで祓い清められる反橋

渡るだけで祓い清められる反橋

命がけの出産と島津家との繋がり

反橋を渡って、手水舎の角を左に曲がると薩摩藩島津家の家紋で囲われた「誕生石」がある。

島津家の家紋と「誕生石」

島津家の家紋と「誕生石」

この場所は、源頼朝の寵愛をうけた丹後局(たんごのつぼね)が、北条政子から逃れてきた時、不思議な狐火に導かれてたどり着いた場所。局はここで産気づき大石を抱きながら男の子を出産したのだ。この時生まれた子が、後の薩摩藩「島津氏」の祖となった「島津忠久」である。
つまりここが島津家発祥の地であり、今でも「誕生石」として島津家代々から篤い信仰を受けている。

子供の成長を願った「反橋」や、無事将軍の御子を生んだ「誕生石」にあやかり、住吉大社には七五三や安産の御祈願が多いのだそう。ベビー子供服で有名なFamiliaとコラボレーションした記念品もある。

安産祈願の記念品
安産祈願の記念品

Familiaとコラボレーションした七五三の記念品
Familiaとコラボレーションした七五三の記念品

あらゆる発達を願う初辰まいり

住吉大社といえば、商売発達・家内安全の「はったつさん」と言われる「初辰まいり」が有名だ。これは、毎月最初の「辰の日」に、境内にある4つの社をお参りすることで、あらゆる「発達」を祈願するというもの。「初辰(はつたつ)」から「発達(はったつ)」となったらしい。参拝ルートはこちら↓

初辰まいりのルート(住吉大社HPより)

初辰まいりのルート(住吉大社HPより)

1番参り 種貸社(たねかししゃ) 
2番参り 楠珺社(なんくんしゃ) 
3番参り 浅沢社(あさざわしゃ)
4番参り 大歳社(おおとししゃ)
の順で参拝する。
これを毎月最初の辰の日にお参りして、48回参拝すると満願成就となる。「四十八辰」は「しじゅうはったつ」で「始終発達」と読めることから、あらゆる方面で発達すると信仰されているのだ。

楠珺社でお参りする人
楠珺社でお参りする人

社殿奥にある樹齢1000年の楠の木が御神体
社殿奥にある樹齢1000年の楠の木が御神体

2番目に参拝する楠珺社では、毎月参拝の証に「招福猫」を授かることができる。猫は奇数月は左手、偶数月は右手を挙げており、この小猫を48体集めると「満願成就」となって、中猫を授かる。さらに小猫48体と中猫が2体そろえると大猫を授かることができるのだ。大猫を2体そろえると「大願成就」となる。
つまり毎月欠かさず巡礼したとしても「大願成就」となるには24年かかるのだ。実際に達成した人もおり、「はったつさん」がいかに篤く信仰されているかが分かる。



小猫から始まり大猫で「大願成就」となる

住吉さんの特別な御祈願

初代神主は縁結びの神様

住吉大社の末社、「侍者社(おもとしゃ)」は、初代神主とその妻神を祀る社。神主として人と神様をつなぐ役目を担ったことから、良縁のご利益があるといわれている。
社殿の中には恋愛成就や夫婦円満を祈って奉納された「土人形」が数多く並べられている。

良縁の神様を祀る「侍者社(おもとしゃ)」

良縁の神様を祀る「侍者社(おもとしゃ)」



良縁を願う土人形や、おみくじもある

五大力で幸せの連鎖

第一本宮の南側には願いが叶う石「五大力」が集まる「五所御前(ごしょごぜん)」という場所がある。ここは住吉大神が鎮座した時、最初にお祀りされた所とされる神聖な場所なのだ。

住吉大神が最初にお祀りされた場所「五所御前(ごしょごぜん)」

住吉大神が最初にお祀りされた場所「五所御前(ごしょごぜん)」

沢山の石の中には『五』『大』『力』と書かれた石が混ざっており、その3石を見つけて御守りにすると願いが叶うとされている。
叶った後に石を返すときは、同じような小石に感謝の気持ちを込めて『五』『大』『力』と書いたものを用意し、五所御前で拾った石と一緒に倍にして返すのだ。「五大力」の石の数だけ幸せが連鎖していることが分かる。

五大力は幸せの連鎖を表している

五大力は幸せの連鎖を表している

海の神様は釣りの神様?

住吉大神が海から生まれたことにちなんだ珍しい御守りもある。
「ルアー型釣人守」は、御祭神の底筒男命、中筒男命、表筒男命にちなみ、釣人を守護し大漁を祈願する御守りだ。釣りたい魚に合わせて「低層・中層・表層」など選べるため、釣り好きな人には嬉しい授与品である。

ルアー型釣人守(初穂料1,000円)

ルアー型釣人守(初穂料1,000円)

奥ポイント×2御朱印を解読

御朱印を読めばその神社のことがもっと分かるかもしれない。住吉大社の御朱印にはどんな意味が込められているのだろうか。

初穂料500円

初穂料500円

遠い昔から島国日本の海の安全を守り、穢れを祓い続けてきた住吉大社。先人たちが大切にしてきた考えを今に伝える広い境内を、ゆっくり回ってみて欲しい。

基本情報

神社名

住吉大社 ~Sumiyoshi taisha~

住所

〒558-0045 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目 9-89
9-89, 2tyoume, Sumiyoshi, Sumiyoshi-ku Osaka-shi, Osaka, 558-0045, Japan

アクセス

南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分 ・南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分
阪堺線 「住吉鳥居前駅」(路面電車)から徒歩すぐ

HP

http://www.sumiyoshitaisha.net/

こんな方におすすめ

神話好き、安産祈願、写真好き

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