践祚とは
践祚(せんそ)は皇位につかれること
践祚は、三種の神器を継承して天皇の御位につかれることを意味しています。
三種の神器とは、
「八咫の鏡」
「天叢雲の剣(草薙の剣)」
「八坂瓊曲玉」
のことですね。
このうち「八咫の鏡」は伊勢神宮内宮にお祀りされていて、宮中にはその御分霊がお祀りされています。そして「天叢雲の剣」は熱田神宮にお祀りされており、その御形代が宮中にあります。本物(という言い方が適切かどうかわかりませんが)が祀られているのは「八坂瓊曲玉」だけということです。
テレビで生中継された「剣璽等継承の儀」は、三種の神器のうちの「天叢雲の剣(の御形代)」と、「八坂瓊曲玉」を継承する儀式でした。これとは別に宮中賢所では「八咫の鏡(の御分霊)」を継承する儀式がおこなわれています。
これらの三種の神器を継承することが、天皇の御位におつきになるということなのです。
ちなみに践祚の≪践≫は「践(ふ)む」と読み、≪祚≫は「儀式のときに登る階段のこと」です。つまり皇位におつきになる儀式の際の、階段を践(ふ)むことを表して「践祚(せんそ)」と言うのです。
践祚(せんそ)…天皇陛下が三種の神器を継承し、皇位につかれること