大阪天満宮
osakatemmangu

大阪天満宮 後編
~登竜門、御神水、絶対行きたい貴重な参拝日とは~

創建 天暦3年(949年)
御祭神 菅原道真すがわらのみちざね
御相殿 手力男命たぢからおのみこと猿田彦大神さるたひこのおおかみ
野見宿祢のみのすくね蛭子尊ひるこのみこと
御神徳 学問、正直、技芸 など

日本三大祭のひとつ、天神祭で知られる大阪天満宮だが、天神祭以外にも注目度の高い神事がある。登竜門の入り口から入り本殿を通り抜けられる参拝や、限られた日にしか開かない御神水の扉など、絶対に行きたい貴重な参拝日があるのだ。他にも恋愛運や、喋りの上達を祈願できるスポットも!合格祈願だけじゃない大阪天満宮の魅力を紹介する。

奥ポイント

登竜門で合格・出世祈願

本殿を通り抜けられる貴重な参拝

学問をはじめ、正直の神様、技芸の神様としても信仰されている太宰府天満宮。そんな学問の聖地ともいえる神社の御本殿を、通り抜けられる貴重な参拝があるのをご存知だろうか。「本殿通り抜け参拝」と言う、普段は参拝者が立ち入ることのできない本殿の中を通ることができる、非常に貴重な参拝なのだ。
通り抜け参拝は御社殿の左右にある登竜門から入る。中国の故事に由来する” 立身出世のための関門”を意味する登竜門。門の入り口には龍神様がいらっしゃる。

大阪天満宮の登竜門

本殿通り抜け参拝はこの登竜門から入る

通り抜け参拝ができる日時は

合格祈願や就職祈願でこの登竜門を通ることができる日にちは、一年を通して約10日間に限られる。この通り抜け神事をするためには、まず「合格守(ごうかくまもり)」を授与してもらう必要がある。初穂料は3,000円。拝殿に向かって右側にある授与所でゲットしよう。合格守セットの中に、本殿参拝券や、参拝できる日時一覧が同封されている。

≪平成31年 本殿通り抜け神事 日時≫
1月10日(木) 15~16時
1月11日(金) 15~16時
1月19日(土) 15~16時
1月24日(木) 14~15時
1月25日(金) 14~15時
2月2日(土) 15~16時
2月25日(月) 15~16時
3月9日(土) 15~16時

神様に名刺を渡して出世祈願!

毎年1月9日~11日に開催される「天満天神えびす祭」の時には、受験生だけでなく、出世や昇進を祈願したい社会人も本殿通り抜け参拝ができる。「登竜門特別参拝」と言って、ご自身の名刺を持っていき、お賽銭と一緒に名刺もお供えすることで、出世・昇進を願うのだ。神様に名刺をお供えするとはなんとも珍しい参拝!華々しい出世を遂げた道真公にあやかり、御神霊により近い本殿の中で参拝できる機会をお見逃しなく!!
天満天神えびす祭の情報はこちら|大阪天満宮のHP

正直の神様、菅原道真公をまつる大阪天満宮の社殿

大阪天満宮の梅にちなんだお祭り

1か月間梅に酔いしれる「梅まつり」

2月の梅のシーズンに開催される「梅まつり」。今年(平成31年)は『盆梅と刀剣展』と題して開催され、樹齢200年を超える古木や、銘木が多数お目見えする。
注目なのは、名のある刀剣の展示。期間の前半(2月9日~2月20日)、後半(2月21日~3月3日)に分けて展示される。壷井八幡宮所蔵の源義家 佩用の『太刀 銘安綱』(天光丸)も展示される予定だ。国指定重要美術品でもあるので、この特別展示は見逃せない!
その他、梅にまつわる物産展や骨董市、陶器市なども企画されている。
 
≪平成31年 梅まつり≫
期間:2月9日~3月3日
梅まつりの情報はこちら|大阪天満宮のHP

御拝殿の前にある梅の木の御神木

御拝殿の前にある梅の木の御神木

ウソをマコトに替える「うそ替え神事」

人は誰しも大なり小なり、優しいウソなり、ウソをついてしまうもの。そんなウソの罪滅ぼしをする神事が大阪天満宮にはある。それが、初天神梅花祭が催される1月24日~25日に境内で行われ「うそ替え神事」というもの。道真公が無実の罪で左遷された後も、ずっと「誠の姿勢」を貫いたことにちなんだ神事だ。
菅原道真公の誠の姿勢については【大阪天満宮 前編】をご覧ください
うそ替え神事では、参拝者は一人一つずつ「鷽鳥(うそどり)御守」を持ち、太鼓の音に合わせて周りの人と御守を交換していく。そして最後に手元にきた御守袋を開けて、金製か銀製の鷽鳥との引換券が入っていた方は一年間幸運に恵まれるという神事だ。鷽は菅原道真公の愛木である梅と縁が深く、また鷽(うそ)=嘘と通ずることから、誠を大切にした道真公とゆかりの鳥なのだ。
また、この初天神梅花祭の時には、オリックスや阪神の若手選手による「福玉まき」もあり、境内は大いに盛り上がる。

うそ替え神事で配られる鷽鳥御守
うそ替え神事で配られる鷽鳥御守

大阪天満宮にある鷽鳥の石像
大阪天満宮にある鷽鳥の石像

奥ポイント×2

貴重な御神水で心身を清めよう

接待に用いられた大阪の名水

表大門を通ってすぐ右手にある「黒土祠」。控え目であまり目立たないお社だが、実は大阪の名水と言われる御神水をまつる祠なのだ。大阪天満宮の井戸水は昔から美味しいと有名で、江戸時代には、藩主が蔵屋敷に滞在する時に、ここの井戸水を使ったお茶を淹れて接待したと伝わっている。
その歴史にちなみ、今でも大阪天満宮の御神水をいただくことができる。クリスタルのように輝く御神水舎は、月に3日だけ扉が開く貴重な水だ。

御神水をまつる「黒土祠」
御神水をまつる「黒土祠」

御神水は月に3日だけ扉が開かれる
御神水は月に3日だけ扉が開かれる

御神水の扉が開く日

この御神水の扉が開くのは毎月1日・10日・25日の3日だけ。時間は午前9時前~午後5時までとなっている。
毎月1日は月首祭。25日は菅原道真公と縁の深い日で、大阪天満宮の月次祭が行われる日だ。(道真公は6月25日生まれ、2月25日にお亡くなりになったと伝わっている) そしてその間の10日にも開扉するそう。
御神水舎の中をよく見ると神札が。しっかりご挨拶してからお水をいただこう。また、社務所でもペットボトルに入った御祈願済の御神水が授与されている。(500ミリリットルは200円、1リットルは1,000円の初穂料) 大阪天満宮の御神水を使った飲み物や食事をいただくことで、さらにご利益を体内に取り込めそうだ。

大阪天満宮の御神水


奥ポイント

仕事運と恋愛運ならここで祈る

愛嬌橋で運試し

境内北側にある星合池には梅の花の形をした的が浮かんでいる。叶えたい花びらの色をめがけて「願い玉」を投げて、うまく乗れば叶うと言われているそう。赤:良縁、黄:商売繁盛、白:健康、青:芸能武術、緑:合格、金:万願成就となっている。願い玉は授与所か、星合池の奥にある茶寮でいただける(初穂料500円)。
ちなみにこの橋は「愛嬌橋」と言って、橋の上で出会った男女は結ばれると昔から伝わるラブ運スポットなのだ!

愛嬌橋と、願い玉を投げる的

師匠も参拝に来る!上方落語の聖地

愛嬌橋を渡った先に、出来たばかりの真新しい神社がある。平成29年に上方落語協会と一緒に創建した、上方落語に尽力された方の御霊をまつる「高坐招魂社(こうざしょうこんしゃ)」だ。かつてこのあたりは、天満八軒という演芸小屋があり、とても賑わっていたそう。そんな縁もあって平成18年には、北門のそばに「天満天神繁昌亭」という常設の寄席が復活している。高坐招魂社には、出番前の師匠たちが手を合わせに来る姿も見られるそう。
天満天神繁昌亭のHPはこちら
噺家さんにあやかり、話が上手くなりたい参拝者も増えてきているという高坐招魂社。面接でうまくアピールしたい、プレゼンを成功させたい、告白したい、芸人になりたい!そんな誓いをここで立てると良さそうだ。

上方落語のご先祖様をまつる高坐招魂社

大阪天満宮の御朱印を解読

御朱印を読めばその神社のことがもっと分かるかもしれない。大阪天満宮の御朱印にはどんな意味が込められているのだろうか。

大阪天満宮御朱印解読

大阪天満宮の御朱印には、御神紋である「梅鉢紋(うめばちもん)」が描かれている。境内にある燈籠や、お守りなど、さまざまな場所に梅の紋様があるので探しながら散策するのも楽しそうだ。

今回は、大阪天満宮を巡ってみた。学問だけでなく、技芸、武術に優れ、誠実さをも持ち合わせていた菅原道真公からは、多くの学ぶ点があるはず。そして数々の催し物の工夫も魅力的だ。ぜひ一度足を運んで、大阪天満宮の歴史と心意気を感じてみてほしい。

基本情報

神社名

大阪天満宮 ~Osaka Temmangu~

住所

〒530-0041 大阪市北区天神橋2丁目1番8号
2-1-8, Tenjimbashi, Kita-ku Osaka-shi, Osaka, 530-0041, Japan

アクセス

地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」下車 4番出入口を出てすぐの天神橋商店街に右へ、二ツ辻目を左へ50m
JR東西線「大阪天満宮駅」下車 JR東西線3番出入口を出てすぐの天神橋商店街に左へ、二ツ辻目を左へ50m

HP

https://www.osakatemmangu.or.jp/

こんな方におすすめ

受験生、就活生、歴史好き

Facebook
【永久保存版】新嘗祭とは何の日か、新米はこの日まで食べてはいけない?
まんが古事記を読めばもっと、神社が面白くなる!

SNSでフォローする

facebook
Twitter
LINE
Instagram

【永久保存版】新嘗祭とは何の日か、新米はこの日まで食べてはいけない?

まんが古事記を読めばもっと、神社が面白くなる!

あなたの今日の運勢は?おみくじで毎日運だめし

神社検索

TOPに戻る