この違い分かる?正月、大正月、小正月の意味とその違いとは

新年最初のコラムは、この時期よく聞くワード「正月」「大正月」「小正月」についてです。この3つの言葉の違い、分かりますか?知っているようでよく分からないこれらの言葉についてご説明します。ぜひ参考にしてみてください。

正月とは

1年の最初の月

正月とは、1年の最初の月、つまり1月のことを指しています。正月には、初詣をはじめ年賀やお年玉、若水汲みなど新年を迎える様々な行事が行われますね。また宮中では、元日に「四方拝(しほうはい)」「歳旦祭(さいたんさい)」といった特別な儀礼が行われます。

※四方拝…元日早朝に天皇陛下が伊勢の神宮、山陵および四方の神々をご遙拝になる年中最初の行事
※歳旦祭…元日早朝に宮中で行われる年始の祭典

つまり【正月=1月のこと】になります。

ただ、一般的に「正月休み」や「正月明け」などの言葉を使う場合は、3が日や松の内のことを指す場合も多いです。
正月について詳しくはこちら

正月はいつからいつまでのこと?

大正月とは

七種粥・七草粥(ななくさがゆ)まで

一般的に大正月とは、元日のことを指したり、元日から七日の「七草粥・七種粥(ななくさがゆ)」までの期間を指したりします。

七草・七種(ななくさ)で一区切り

七草粥を食べて一年の無病息災を祈る1月7日は、「人日(じんじつ)」という節供の日のことです。この日に七草粥を食す習慣は中国から入ってきたとされています。中国のとある地方では、正月元日から鶏・狗・羊・猪・牛・馬と順番に占っていき、七日目に人を占ったため「人日」と言うそうです。そして七種の菜を使った吸い物を作り食していました。
日本に取り入れられた人日は、江戸時代に幕府が「式日(しきじつ)」に定めたことでさらに定着していきました。

しかし、日本には元々正月最初の「子(ね)の日」に、若菜を摘む野遊びというものがあり、平安時代に編纂された『延喜式』には「七種粥」についての記載があるのですが、中国の七種とは内容に異なりがあります。

話がそれましたが、昔から非常に重要視されてきた1月7日を区切りとし、大正月を考えるのが一般的のようです。
つまり【大正月=元日~七日の期間】となります。

小正月(こしょうがつ)とは

昔の日本の正月

元日~1月7日まで(または元日)を大正月と呼ぶのに対して、1月15日を「小正月(こしょうがつ)」と呼びます。
その理由は、遠い昔にまで遡ります。

昔々、月の満ち欠けを基準に生活していた日本人は、満月から満月までを一ヶ月と捉えていました。中国から伝わってきた旧暦(太陰太陽暦)は、新月から新月までを基準にしていたのに対し、日本人は夜空に丸く輝く満月に特別な縁起の良さを感じていたのかもしれません。つまり、一年で一番最初の満月(旧暦1月15日)を"年の始まり"としていたのです。

中国と同じように、旧暦1日1日(新月)を正月とするようになってからは、満月の1月15日を「小正月」と区別して呼ぶようになります。つまり原始的な日本人の感覚による新年のスタートは、「小正月」という言葉によって受け継がれていったのです。

そして明治時代に、暦が新暦(太陽暦)に変わったあとも、名残で1月15日を「小正月」と呼び、今に至ります。

まとめると、
【小正月=昔の日本の正月=新年最初の満月=旧暦1月15日】
その日付だけが現在の新暦にスライドされて
【小正月=新暦1月15日】
になったということです。

小正月には何をするの?

餅花、粥占い、左義長、ナマハゲも?

小正月の前後には、餅花やまゆ玉などを飾って豊作を祈る風習があります。また一年の豊凶を占う「粥占神事」などの呪術的な行事も、小正月時期に行うところが多いです。

枚岡神社の粥占神事についてはこちら

小正月に「小豆粥(あずきがゆ)」を食べて無病息災を願う風習は、粥占神事で小豆粥の炊きあがり具合を見ることが由来しているという説もあります。

さらに左義長(さぎちょう):とんど、どんどん焼き、さいとう焼き、ぼっけんぎょう、三九郎焼きなどと呼ばれる火祭りで、松飾りを焚き上げるのもこの頃です。※地域によって呼び名や期日、内容に違いがあります。

昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「ナマハゲ」などの来訪神も、小正月行事の一つです。戦後は大晦日に行われるところも増えました。

元成人の日

1月15日と聞くと、以前の「成人の日」を連想する人も多いと思います。これは元々、新年最初の満月である小正月の日に「元服(げんぷく)」を行っていた名残です。※ハッピーマンデー制度により平成12年(2000年)から1月第2月曜日が成人の日となりました。
連休が増えるのは嬉しいですが、日にちに隠された思い・背景は忘れたくありませんね。

まとめ

今回は「正月」「大正月」「小正月」の違いと、特に小正月の風習について紹介しました。
もちろん地域によって違いがありますので、あなたの街の正月事情について、この機会に調べてみてはいかがでしょう。神社の催しをチェックすると、興味深い発見があるかもしれませんよ。

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