浅草神社
asakusa jinja

浅草神社 前編
~下町の人情が生んだ三社様~

創建 平安末期~鎌倉初期以降
御祭神 土師真中知命はじのまつちのみこと
檜前浜成命ひのくまのはまなりのみこと
檜前竹成命ひのくまのたけなりのみこと
御神徳 厄祓・商売繁盛・家内安全・必勝祈願 その他

国内外問わず多くの観光客が訪れる浅草。そんな浅草の発展のきっかけを作った神様を祀るのが「浅草神社」だ。浅草寺・仲見世通り・雷門・演芸など魅力に溢れた街はどうして誕生したのか。浅草寺と浅草神社の違いとは?秘密が眠る浅草神社を巡る。

奥ポイント

祖先神を祀った下町の人情心

浅草神社と浅草寺の違いと関係

世界的に有名な観光名所である浅草のシンボルの一つが「浅草寺(せんそうじ)」。その同じ境内に鎮座しているのが今回ご紹介する「浅草(あさくさ)神社」だ。
浅草神社は、浅草寺誕生のきっかけとなった"三人の人物”を神様としてお祀りしている。浅草神社のことを「三社(さんじゃ)様」と呼んだり、五月に「三社祭」という祭りが行われるのも、この"三人"の神様となった人物のことを指しているのだ。

浅草神社の鳥居

浅草神社の鳥居

三社様と神社創建の由緒

浅草神社の御祭神である「三社様」は
●土師真中知命(はじのまつちのみこと)
●檜前浜成命(ひのくまのはまなりのみこと:兄)
●檜前竹成命(ひのくまのたけなりのみこと:弟)
の三柱のこと。
今から約1400年前、檜前兄弟が隅田川で漁をしていたところ、一匹も魚が釣れず、同じ人型の像ばかりが何度も網に引っかかったそう。不思議に思った兄弟は、地元の文化人である土師真中知に「これは一体なんでしょう」と尋ねに行った。すると土師氏は「これは聖観世音菩薩の仏像である」と告げたという。

浅草神社の神様は浅草寺誕生のきっかけとなった神様

土師氏はその後自宅をお寺に改めて僧侶となり、観音像を奉安(ほうあん:安置して祀ること)した。これが浅草寺の始まりであり、多くの人々が訪れるようになっていった。
土師氏が没した後、土師氏と檜前兄弟の末裔や街の人々の中で「浅草の発展の起源となった祖先をお祀りしよう」という気運が高まり浅草寺の横に「三社権現社」が創建された。これが浅草神社の始まりである。
浅草寺の活気を生み出した祖先に感謝し、神として祀りたいという下町の気質・人情から生まれた神社なのだ。

浅草寺の創建から浅草神社になるまで

浅草神社(当初は三社権現社)の創建時ははっきりとは分かっていないが、平安末期から鎌倉初期以降と考えられている。
長らく「三社権現社」として親しまれていたが、明治元年には神仏分離の令により「三社明神社」と名が改まり、明治六年には浅草の総氏神様として「浅草神社」となったそう。
今でも地元の人の中には「三社様」と呼んで親しむ人もいる。



浅草の総氏神である「浅草神社」

奥ポイント×2

重要文化財の御社殿を守る霊獣

数々の危機を乗り越えてきた奇跡の御社殿

浅草神社の御社殿は、慶安二年(1649年)に建立されたもので、徳川三代将軍 家光公からの多額の寄付により建てられたのだそう。
柱や壁など各所に漆塗りや鮮やかな色が用いられ、仏教の影響を多く受けていることが分かる。
この社殿は、江戸の大火や大正の関東大震災、昭和の東京大空襲などの被災を奇跡的に免れてきた。江戸初期を代表する貴重な木造建築物として、国の重要文化財に指定されている。

漆塗りと鮮やか色を用いた浅草神社の社殿

ちなみに境内の東にある「二天門(にてんもん)」も同じく災害から生き残り、江戸時代初期の古建築として国の重要文化財に指定されている。

国の重要文化財に指定された浅草寺の二天門

御社殿を守る霊獣たち

極彩色豊かな浅草神社の社殿をよく見ると、さまざまな生き物が描かれているのが分かる。今回特別に本殿の中を見せていただいた。


麒麟(きりん)


飛龍(ひりゅう)

浅草神社の社殿に描かれた鳳凰
鳳凰(ほうおう)

浅草神社の御社殿の天井画
天井画(てんじょうえ)

御社殿には三つの霊獣(架空の生き物)が描かれている。
●麒麟(きりん):体は鹿、頭は狼、尾は牛、足は馬、そして角を持つ。虫も踏まず草を折ることもない霊獣。
●飛龍(ひりゅう):体が魚で翼をもつ動物。胴が短く尾びれがあり水を司る霊獣。
●鳳凰(ほうおう):アオギリという木に宿り、竹の実を食べ、醴泉レイセン(甘い水の泉)の水を飲み、聖天子出生の瑞兆として出現すると伝わる霊獣。
 
鳳凰と麒麟は中国の古代思想における「四神」の霊獣であり、仏教の影響が強いことが分かる。平成六~八年の大修営によって修繕され、もとの荘厳さが再現された。

あの歌舞伎役者も訪れる芸事の稲荷神社

社務所横にある鳥居を潜ると末社「被官(ひかん)稲荷神社」が見えてくる。

被官稲荷神社の鳥居

こちらのお稲荷さんは150年以上前に創建され、戦災を乗り越え当時のままの社殿を残している。五穀豊穣をはじめ、福徳円満・商売繁盛・立身出世・芸能上達などの御神徳があるとされており、江戸時代から農民たちの深い信仰を集めてきた神社だ。

浅草神社の末社、被官稲荷神社

江戸時代から信仰を集めてきた被官稲荷神社

被官(ひかん)とは、官を被るという意味から「出世」と解釈するとこができるため、特に出世や芸能上達の信仰が篤く、歌舞伎役者の中村勘三郎氏(18代目)も参拝に訪れていたそう。今でも下町の芸者さんたちが芸事の上達祈願に訪れている。

後編では、浅草神社の例大祭「三社祭」や、独自の取り組みについて掘り下げる。

基本情報

神社名

浅草神社 ~Asakusa Jinja~

住所

〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
2-3-1, Asakusa, Taito-ku, Tokyo, 111-0032, Japan

※補足説明の「東京最古の寺社」は浅草寺のことを指しております。

アクセス

地下鉄・東京メトロ銀座線/浅草駅から徒歩7分
地下鉄・都営地下鉄浅草線/浅草駅から徒歩8分
東武線浅草駅から徒歩7分
つくばエクスプレス浅草駅から徒歩8分

HP

https://www.asakusajinja.jp/

こんな方におすすめ

祭り好き、一人旅、御朱印好き

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